茶室・数寄屋建築に簡素で侘びた雰囲気を醸し出す錆丸太・出節丸太をご紹介します。
価格やサイズなど詳しいことは、お問合せ下さい。
錆丸太といえば、本来この档錆丸太のことをさしています。京都丹波地方や石川県能登地方では、昔からヒバのことを档(アテ)と呼びます。档の原木を木が成長している梅雨時期に伐採し皮を剥くと木肌に黒褐色のカビがはえ、それを山で約一ヶ月間乾燥させると档錆丸太になります。档錆丸太は独特の味わいがあり、茶室や数寄屋建築にはなくてはならない存在で、現在でも土庇柱や門柱、塀の柱などに多用されています。
档錆丸太は、档丸太が節があり末落ちがきつく大工職人泣かせであったため、仕事がしやすいようにと節がなく末落ちの少ない桧に錆をつける桧錆丸太が戦後考案されました。但し桧錆丸太は档と違い、錆が取れやすいという欠点があるので表面に蝋を塗っています。現在錆丸太といえば、そのほとんどが桧錆丸太で代用されています。
桧錆面皮柱は、桧錆丸太に面(ツラ)を付けて面皮柱として使用されるものです。茶室や数寄屋建築の下屋の柱、門柱などに使用されます。
桧錆タルキは、桧錆丸太の小丸太のことで、茶室や数寄屋建築の下屋の柱、門柱、腰掛け、四阿(あずまや)の化粧タルキとして使用されます。
桧出節丸太は、桧の原木の上部の枝をもった部分の皮を剥き、磨いて製造されます。玄関ポーチの柱や門柱に使用されます。
槙(マキ)出節丸太は、節の部分が牛の乳コブのように独特の表情があり、昔から門柱や室内の飾り柱などに使用されています。
档錆丸太を数寄屋の門柱、マグサに使用
桧錆丸太を四阿(あずまや)の柱、桁、化粧タルキに使用
寒川神社の手水舎の化粧屋根裏天井:桧錆丸太を隅木、タルキに使用
桧錆丸太を太鼓にして茶室の床框に使用
档錆丸太を茶室の床の間の相手柱に使用
档錆丸太を塀の柱に使用