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北山磨き丸太の特長

   茶室材料"北山磨き丸太"の植林から銘木になるまではこちら


北山丸太とは

北山丸太
茶室の材料となる北山林業、北山磨き丸太は、室町時代応永年間頃から始まったとされ、約六百年の歴史を有し、北山の地理的気候、土質にも恵まれ、先人達のたゆまぬ努力と研究によって編み出された北山独特の技法によって築きあげられてきました。
以後、茶の湯の流行に伴って茶室や数寄屋建築の高級部材料として用いられ発展し、特に江戸時代中期には、現在のような人工林として北山林業が確立されたと考えられます。
その間、北山林業の技法は代々受け継がれ、世界にも類を見ない
超集約的林業を完成させました。
戦後は、高度経済成長時代の建築ブームにも乗り、一般建築の床柱として大いに用いられるようになりました。
北山磨き丸太の特長は、まっすぐ、真円、末落ちが少ない、材質が緻密で堅い、節の埋まりが良い、肌に光沢がある、変色しない、ひび割れが少ないなど、数多くの特長をもっています。
北山磨丸太は京都が誇る銘木であり、平成九年、京都府伝統工芸品に指定されました。

美しさだけではない、北山丸太の持つ力強さ

参考サイト)京都北山丸太連合会
北山丸太とは本来、数奇屋建築や床柱など木の肌の光沢や模様(絞り)を楽しむもので、一般的な木材の様な構造材としての利用法というより意匠材(インテリア素材)としての機能をもった特殊な素材です。
しかし近年、構造材としての利用価値も注目されてきています。以下はその調査結果です。
(第54回日本木材学会大会で発表。京都府林業試験場、京都大学教授調べ)
北山丸太
製材品や一般丸太と比べて
北山丸太は特に曲げ性能が優れていた


曲げ試験の一般的な変位-応力図です。
北山丸太の最大応力が高いことや、ヤング係数(グラフの立ち上がりの傾きが急なほどヤング係数が高い)が高いことがわかります。
また製材品では一気に応力が落ちていますが、丸太では落ちかけた後、再び応力が上昇する状況が認められました。

           
北山丸太
北山丸太は、丸太の名のとおり、必ず年輪の芯を生かして使われます。
床柱になる丸太も、垂木になる丸太も、太さに関係なくしっかりとした芯をもっています、だから強いのです。
また、年輪の目が詰んでいるほど”磨き”をかけたあとの木肌がつややになり、やさしい表情がうまれます。
こうして、美しさを力強さを兼ねそなえた北山丸太ができるのです。

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